[終了]【オンライン】「移転価格の裁判事例分析から知る『課税されないための対応策』」 6月13日(火)開催
開催にあたって
本セミナーのねらいは、実際に争われた裁判事例を通して、移転価格調査で当局が何に着眼し、また課税要件としたのか、それに対して納税者は何を反論し、裁判所はどう判断したのかを、争点ごとに把握することにあります。そうした作業により、では課税を受けないためには何が大切であり、どう対処すればよいかを把握できるでしょう。
移転価格の裁判事例は、(数え方にもよりますが)すでに10を超えます。その1つ1つの取引や事業内容を知ることも、たいへん意味があると言えます。
その一方で、課税された年により、移転価格税制やOECD移転価格ガイドラインの改正から、一概に言えない側面があるのも事実です。例えば、基本三法優先の時代の事案を、今にそのまま適用したり、同じような反論を展開してよいものかという点などです。しかし、これまでの判例に横串を刺し争点を見て行くと、意外と多くの共通項があることに気づきます。そうした内容をしっかりと把握し、あらかじめ対応をはかっておけば、課税されないための「防御策」となることでしょう。
よってセミナーでは、「個別事案から全体へ」を意識し、解説を行って参ります。また、当局がよく指摘する寄附金についても、判例を通じて、移転価格との対比で課税要件を考察します。
最後に、セミナーでは、個別事案の都度、事案を理解するために必要となる事項や考え方、OECDガイドラインなどの解説を適宜行い、説明して参ります。
実務経験がありステップをはかりたい方ばかりか、初学者の方も理解できるように進めますので、お気軽にご参加ください。
講師
信成国際税理士法人 代表社員・税理士 井藤正俊 氏
元東京国税局 国際税務専門官(移転価格担当)/一橋大修士(経営法)
国税専門官として東京国税局に入局。国税庁・東京国税局において、相互協議、調査、事前確認審査、訴訟、税制改正、移転価格調査等の企画・立案など、移転価格に関する事務に長年従事。2017年6月税理士登録後は、移転価格に特化した税務相談や移転価格文書の作成を行っている。
〔執筆〕『移転価格の実務 Q&A』(清文社)、『移転価格文書の作成のしかた(第2版)』(中央経済社)など。
開催要領
日時 | 2023年 6月 13日(火) 13:00~17:00 |
会場 | 本セミナーはWEB会議システム(ZOOM)を利用して開催いたします。 ご自宅やオフィスなどからご受講可能です。 |
受講料 | 会員 35,200円(本体 32,000円) 一般 38,500円(本体 35,000円) |
お申込み | 下記リンクにアクセスしてお申し込みください。 >>WEBからのお申し込みはこちら |
対象 | 経理部門、財務部門、税務部門、知的財産部門、法務部門など関連部門のご担当者、または本テーマにご関心のある方 |
プログラム
1.訴訟の実績(総論)
2.救済措置(総論)
(1)異議
(2)審査請求
(3)訴訟
(4)相互協議
(5)知財高裁の活用
3.個別事案
(1)差異調整が争われた事案
(2)仮想取引が争われた事案
(3)基本三法の比較可能性が争われた事案
(4)契約形態が異なることの是非が争われた事案
(5)差異調整の方法が把握できる事案
(6)寄与度利益分割法が争われた事案
(7)ロケーションセービングが争われた事案
(8)残余利益分割法による事案
(9)同業者調査が争われた事案
(10)立地特殊優位性が問題となった事案
4.無形資産(概説)
(1)BEPSプロジェクト
(2)無形資産の定義
(2)移転価格算定方法
(3)令和元年税制改正~特定無形資産と価格調整措置
5.寄附金
(1)寄附金を扱った判例
(2)経営指導料が寄附金に該当するか否かが争われた事案
6.裁決事例(参考)
〔備考〕
実際のセミナーでは、上の項目を順不同にて扱います。
※申込状況により、開催中止となる場合がございます。
※講師・主催者とご同業の方のご参加はお断りする場合がございます。
※録音、録画・撮影はご遠慮ください。