[終了]【オンライン】移転価格の訴訟・審査請求事例から考える『無形資産取引』の対応策 ~取引形態、契約のしかた、日々の管理など実務目線で解説~ 8月24(木)開催
開催にあたって
今日、企業に求められていることは、企業価値の最大化です。そのためのキーワードの1つが、「無形資産」と言えるでしょう。
2021年6月に改訂されたコーポレートガバナンス・コードにより、企業は、無形資産の形成のための取り組みを開示することになりました。世界的には、2017年、OECD(経済協力開発機構)が公表している移転価格ガイドラインで、無形資産に関する項目の大改正が行われました。
これを受けわが国では、令和元(2019)年度税制改正において、無形資産にかかわる重要な改正が行われています。改正のインパクトはきわめて大きく、実務上、決して見逃すことができないものです。
本講義では、こうした無形資産取引に関して、真正面から取扱います。移転価格税制において無形資産は、どう捉えられているのか。知的財産法では、どうか。両者に何か違いはあるのか――そうした視点なども加え、解説を行います。
また、近年、移転価格の訴訟事件や国税不服審判所で審理される裁決事例は、無形資産が関わるものが多くなっています。
いくつかの事件をとりあげ、そこでの争点や考え方などを紹介します。裁判事例などを通し、当局の課税が、どのように変化してきているのか、を確認します。
また、税制改正などによる「変化」に対して、会社のみなさんは、どのように対応をはかるべきかを、机上の空論ではなく、あくまでも税務調査を前提に説明してまいります。
経理に従事する方々ばかりか、法務や知財管理の担当者にも役立つ情報をお伝えしますので、この機会に奮ってご参加ください。
講師
信成国際税理士法人 代表社員・税理士 井藤正俊 氏
元東京国税局 国際税務専門官(移転価格担当)/一橋大修士(経営法)
国税専門官として東京国税局に入局。国税庁・東京国税局において、相互協議、調査、事前確認審査、訴訟、税制改正、移転価格調査等の企画・立案など、移転価格に関する事務に長年従事。2017年6月税理士登録後は、移転価格に特化した税務相談や移転価格文書の作成を行っている。
〔執筆〕『移転価格の実務 Q&A』(清文社)、『移転価格文書の作成のしかた(第2版)』(中央経済社)など。
開催要領
日時 | 2023年 8月 24日(火) 13:00~17:00 |
会場 | 本セミナーはWEB会議システム(ZOOM)を利用して開催いたします。 ご自宅やオフィスなどからご受講可能です。 |
受講料 | 会員 35,200円(本体 32,000円) 一般 38,500円(本体 35,000円) |
お申込み | 下記リンクにアクセスしてお申し込みください。 >>WEBからのお申し込みはこちら |
対象 | 経理部門、財務部門、税務部門、知的財産部門、法務部門など関連部門のご担当者、または本テーマにご関心のある方 |
プログラム
1.なぜ今、無形資産なのか?
2.移転価格の基礎
(1)移転価格の問題とは
(2)独立企業間価格の考え方
(3)移転価格の検証フレームワーク
(4)移転価格課税の最近の動向
3.過去の移転価格課税の分析
(1)更正所得金額・更正件数の推移
(2)移転価格課税事例
(3)残余利益分割法の計算構造
(4)訴訟・裁決
(5)知財高裁の活用
4.無形資産とは何か
5.BEPSプロジェクト~無形資産を中心に~
6.裁判・裁決事例
7.無形資産の取扱い(各論)
(1)無形資産における移転価格分析
(2)無形資産の特定・特性・定義
(3)無形資産の評価方法
(4)対価回収の方法
(5)料率(対価)算定の方法
(6)契約書の作成(典型様式)
(7)対価回収にともなう諸問題
(8)調査担当者の視点
(9)最近の相談事例から
8.特定無形資産と価格調整措置
(1)調査において「してはならない」対応
(2)令和元年度税制改正
(3)価格調整のやり方
※申込状況により、開催中止となる場合がございます。
※講師・主催者とご同業の方のご参加はお断りする場合がございます。
※録音、録画・撮影はご遠慮ください。