移転価格辞典
移転価格文書導入の背景・目的
第1項で述べたとおり、日本においては2010年度税制改正で移転価格文書の明文化がなされるまではどのような帳簿書類を準備すればよいのか明確な規定がありませんでした。それまでは移転価格事務運営要領2-4において移転価格調査時…
移転価格文書作成の実務 / 移転価格文書とは移転価格文書の効果
法律に規定する移転価格文書を作成するのは非常に大変な作業となるにもかかわらず、なぜこのような書類を準備しておく必要があるのでしょうか。形式的には、推定課税およびシークレットコンパラブルによる課税を避けるためになりますが、…
移転価格文書作成の実務 / 移転価格文書とは世界における移転価格文書化の傾向
2000年以降、多くの国や地域で移転価格文書化規定が導入されています。現在、移転価格文書化規定を設けている国は約60カ国ありますが、半数以上の国において移転価格文書の作成が義務化されています。 (図表2-1)世界における…
移転価格文書作成の実務 / 移転価格文書とは役務提供取引と寄附金との関係
役務提供への課税方法は、無償取引と有償取引で異なります。多くの場合、役務提供をしていたという認識がないため無償で役務提供を行っていると思います。無償で役務提供をしていた場合は、ほとんど「国外関連者に対する寄附金」と認定さ…
移転価格文書の基礎 / 役務提供取引役務提供取引の算定方法
実際に請求する対価の決め方についてですが、役務提供にかかる原価を特定できたとして、その原価だけ回収していればよいでしょうか。または、原価に一定の利益を乗せて回収するべきでしょうか。 (図表1-31)役務提供取引の独立企業…
移転価格文書の基礎 / 役務提供取引企業グループ内役務提供取引の範囲
役務提供取引の具体例を見ていきたいと思います。図表1-29は日本親会社が外国子会社に対して行うと思われる活動をいくつか例示しています。 (図表1-29)企業グループ内役務提供取引の具体例 これらの活動のうち、「二」、「ホ…
移転価格文書の基礎 / 役務提供取引無形資産と役務提供取引との関係
無形資産の対価は、主にロイヤルティという方法で回収されますが、他の取引対価に含めてしまっている場合も考えられます。またその逆で、ロイヤルティの中に他の取引が含まれる場合もあり得ます。よく見られるのが、役務提供と無形資産の…
移転価格文書の基礎 / 無形資産ロイヤルティ料率算定にあたってのポイント
実際にロイヤルティ料率を決定するに当たり、懸念となる点がいくつかあります。まず、ロイヤルティ料率を上げようとする場合に起きる海外側での抵抗です。例えば、中国子会社から回収する2%のロイヤルティでは日本の税務当局に指摘され…
移転価格文書の基礎 / 無形資産- 信成国際税理士法人
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