コラム
OECD移転価格ガイドライン(2022年版)特集(1)残余利益分割法の分割ファクターに、累積費用の使用の余地も
重要な無形資産は1日では成らず 企業に超過収益をもたらす重要な無形資産は、文字通り1日では形成されません。1年、いや数年かけても形成することが難しいのは、実際に、事業を行っていれば痛感することでしょう。そもそも、そうした…
コラムクロスボーダーの組織再編と日本の株主の課税関係
最近の急激な為替相場の変動、不安定な国際情勢は、日本企業の海外の事業活動の障害となり、今後、日本の株主を巻き込んだ組織再編が想定されます。 今回は、クロスボーダーの海外の子会社間の合併が行われた場合の日本の株主の課 税関…
コラム国税庁が、2022年版OECD移転価格ガイドラインの日本語版を、国税庁HPに掲載しました
OECDは、2022年1月、20022年版「OECD移転価格ガイドライン」(英語・仏語版)を公表しました。このたび国税庁は、本文全文の日本語訳を、国税庁HP上で公表しました。 日本語版としては、これまで2017年版が最新…
コラム国外財産と Unclaimed property(未請求資産)
平成24年度の税制改正により「国外財産調書制度」が創設され、以後、国外に5,000万円を超える財産を保有する富裕層は、毎年、日本の税務当局に、その財産の報告義務があります。 国外に財産を保有していたとしても、その財産の管…
コラム租税裁判:ロケーション・セービング・その他現地市場の特徴から生じる残余利益の扱いについて~日本ガイシ事件(その2)~
はじめに 東京高裁は、2022年3月10日、第一審の判決を是認し、控訴および付帯控訴のいずれも棄却しました。国と納税者ともに上告等を行わなかったことから、本件課税処分のおおむね全額を取り消した第一審が確定したものです。 …
コラム移転価格の視点で捉える中国政府の「国家標準」施策
問題の視点 日本経済新聞は、2022年7月5日付朝刊1面で、「中国、ハイテクで外資「排除」 中核技術の移転求める」と題した記事を掲載しました。この動きを、移転価格の視点から、どのように捉えればよいのかを、考えてみたいと思…
コラム国際的なシェアリングエコノミーと自動的情報交換
国税庁はシェアリングエコノミー等新分野の経済活動への的確な対応について、令 和元年6月にアナウンスしたところですが、経済取引のグローバル化が進展する中で、海外のプラットフォーマーを仲介人とし国境を超える国際的なシェアリン…
コラム国税庁が、移転価格の通達を改正~金融取引や費用分担契約など
概要 国税庁は、移転価格に関する通達(「移転価格事務運営要領」(事務運営指針))について、以下に示す内容を主たる改正点として、本年6月10日、改正する見込みであることを発表しました。 なお、今回の変更部分の適用は、法人の…
コラム自動的情報交換と税務調査
平成24年度の税制改正により「国外財産調書制度」が創設され、以後、国外に5千万円を超える財産を保有する富裕層は、毎年、日本の税務当局に、その財産の報告義務があります。 他方、当局は、どのような方法で、国外財産を把握し、活…
コラム国税庁が、移転価格の通達改正に関するパグリック・コメントを実施(締切:2022年4月12日中)
通達改正の背景と目的 OECDは、2015年10月までのBEPS(税源浸食と利益移転)プロジェクトの内容を盛り込み、2017年、OECD移転価格ガイドライン2017年版を公表しました。 2022年4年1月、OECDは、同…
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