移転価格辞典

移転価格文書の基礎

2014.10.14

役務提供取引と寄附金との関係

役務提供への課税方法は、無償取引と有償取引で異なります。多くの場合、役務提供をしていたという認識がないため無償で役務提供を行っていると思います。無償で役務提供をしていた場合は、ほとんど「国外関連者に対する寄附金」と認定さ…

移転価格文書の基礎 / 役務提供取引
2014.09.29

役務提供取引の算定方法

実際に請求する対価の決め方についてですが、役務提供にかかる原価を特定できたとして、その原価だけ回収していればよいでしょうか。または、原価に一定の利益を乗せて回収するべきでしょうか。 (図表1-31)役務提供取引の独立企業…

移転価格文書の基礎 / 役務提供取引
2014.09.22

企業グループ内役務提供取引の範囲

役務提供取引の具体例を見ていきたいと思います。図表1-29は日本親会社が外国子会社に対して行うと思われる活動をいくつか例示しています。 (図表1-29)企業グループ内役務提供取引の具体例 これらの活動のうち、「二」、「ホ…

移転価格文書の基礎 / 役務提供取引
2014.09.16

株主活動の判断基準

株主活動にはどのような活動が該当するのでしょうか。事務運営要領では、法令順守を目的とした活動、有価証券報告書作成のための活動などがこれに当たると記載されています。例えば、日本親会社の役員が外国子会社へ出張した場合、株主総…

移転価格文書の基礎 / 役務提供取引
2014.09.01

役務提供取引の概要

役務提供取引は、相手に対し役務を提供しその対価を得る取引ですが、国外関連者との間で行われる役務提供取引については、当然ながら移転価格税制の対象になります。これは、企業グループ内役務提供として、実務ではIGS(Intra …

移転価格文書の基礎 / 役務提供取引
2014.08.25

無形資産と役務提供取引との関係

無形資産の対価は、主にロイヤルティという方法で回収されますが、他の取引対価に含めてしまっている場合も考えられます。またその逆で、ロイヤルティの中に他の取引が含まれる場合もあり得ます。よく見られるのが、役務提供と無形資産の…

移転価格文書の基礎 / 無形資産
2014.08.18

ロイヤルティ料率算定にあたってのポイント

実際にロイヤルティ料率を決定するに当たり、懸念となる点がいくつかあります。まず、ロイヤルティ料率を上げようとする場合に起きる海外側での抵抗です。例えば、中国子会社から回収する2%のロイヤルティでは日本の税務当局に指摘され…

移転価格文書の基礎 / 無形資産
2014.08.04

ロイヤルティ料率の算定方法

無形資産の所在が明らかになった場合、その使用許諾の対価として受け取るべきロイヤルティはどのように計算するでしょうか。移転価格税制でのロイヤルティ料率とは、一つの使用許諾についていくらという形式をとってはいるものの、実体は…

移転価格文書の基礎 / 無形資産
2014.07.28

無形資産の概要

移転価格算定方法を決定する中で重要な位置づけとなっているのが、無形資産の存在です。移転価格の検討の最初の段階において、当該企業の利益の源泉は何か、それはどのように形成され、誰が所有しているかを確認することで、無形資産の存…

移転価格文書の基礎 / 無形資産
2014.07.22

相互協議

相互協議とは、租税条約に基づく日本の税務当局と相手国の税務当局との協議をいい、租税条約を締結していない国又は地域とは相互協議を行うことができません。相互協議には移転価格課税を受けて、その二重課税を排除するために行われるも…

移転価格文書の基礎 / 移転価格税制の概要
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